2015年07月28日
【洋画】「ミリオンダラー・ベイビー/Million Dollar Baby」(2004)
[ひと言感想]
マギーがボクサーを志したのは、甚大な外部要因により恵まれなかった、人間本来の誇り(自尊心)と絆を自分の手で取り戻す可能性を見たからで、「ミリオンダラー・ベイビー」に上り詰めたのは、極論すれば余録なのでしょう。
そして、そんなマギーにフランキーがボクシングを教えたのは、マギーよりも内部要因が加味されるものの、同様に人間本来の誇りと絆を取り戻す可能性を見たからで、遂に彼女の自殺を幇助したのは、極論すればその延長なのでしょう。
人は、取り戻すべきものを取り戻したら、また、エディの言うように、そのために「やれるだけやった」ら、人生をいつ幕引きしても悔いが無いのかもしれません。
マギーがボクサーを志したのは、甚大な外部要因により恵まれなかった、人間本来の誇り(自尊心)と絆を自分の手で取り戻す可能性を見たからで、「ミリオンダラー・ベイビー」に上り詰めたのは、極論すれば余録なのでしょう。
そして、そんなマギーにフランキーがボクシングを教えたのは、マギーよりも内部要因が加味されるものの、同様に人間本来の誇りと絆を取り戻す可能性を見たからで、遂に彼女の自殺を幇助したのは、極論すればその延長なのでしょう。
人は、取り戻すべきものを取り戻したら、また、エディの言うように、そのために「やれるだけやった」ら、人生をいつ幕引きしても悔いが無いのかもしれません。
【エディ(演:モーガン・フリーマンさん)】
ひどく痛むのか?
【マギー(演:ヒラリー・スワンクさん)】
全然傷まない。
【エディ】
よかった。
【マギー】
フランキーは?
【エディ】
向こうで先生たちと話してる。
「完璧に治せ」ってね。
【マギー】
「頚椎が折れてる」って先生が言ってた。
神経が切れたから、もう治せないそうよ。
死ぬまで麻痺したままだって。
フランキーにとって辛いはずよ。
【エディ】
(返す言葉が無い)
【マギー】
あの試合観た?
【エディ】
勿論、観たさ。
間違いなく(君が)勝てた試合だ。
【マギー】
手を下げたのが間違い。
背中を向けたし。
「自分を守れ」って、(フランキーに)何度も言われてたのに。
【エディ】
いつも言ってたな。
【マギー】
「ごめんなさいと言ってた」と彼に(伝えて)。
【エディ】
駄目だ。
君が悪い訳じゃないからな。
(※場面が変わる)
【エディ】
(マギーの病室を出る。フランキーと廊下で出くわす)
最悪だな。
どうするんだ?
考えたんだろ。
教えてくれ。
【フランキー(演:ダン クリント・イーストウッドさん)】
お前のせいだ。
(マギーが)ああなったのは、(おれに)ボクシングを教えさせたろ。
教えるべきじゃなかった。
教えたくなかったが、お前が押し付けた。
(中略)
【エディ】
今朝、(マギーを)見舞いに行った。
あんたは別の所へ?
【フランキー】
(黙って下を見ている)
【エディ】
何か隠してるな。
【フランキー】
「お前のせい」、じゃない。
言った私が間違ってた。
【エディ】
そうとも。
おれが見つけて、あんたが一流に育てた。
【フランキー】
そして、殺した。
【エディ】
それを言うな。
彼女はガッツだけで現れ、技術も何も無かったが、一年半後には世界戦に挑戦。
あんたのお陰だ。
人間は毎日死ぬ。
床掃除や皿洗いをしながら。
そして、最後に思う。
「チャンスが無かった」、と。
だが、マギーは違う。
最後にどう思うか、分かるか?
「やれるだけやった」、だ。
おれもそう死にたい。
【フランキー】
そうか。
そうだな。