【BSNHK】〔邦画を彩った女優たち「さくら 民子 桐子 そして… 女優 倍賞千恵子」〕山田洋次さん【観戦記】「第70期名人戦A級順位戦〔第28局の4▲久保利明王将△郷田真隆九段〕盛り返したか」加藤昌彦さん

2012年01月04日

【観戦記】「第70期名人戦A級順位戦〔第28局の2▲久保利明王将△郷田真隆九段〕悔やんだ一手」加藤昌彦さん

序盤は郷田(真隆九段)側を持ちたい人が多かったが、中盤になると久保(利明王将)側を持ちたい人が増えてきた。

一手指したほうがよく見えるのがプロの将棋だ。

たしかに、「一手指したほうがよく見える」のはプロの将棋の定説だが、それはなぜか。
とりわけ優劣や勝敗を決する局面での着手は、概して、傍観者の予想を大きくかつ肯定的に裏切るからだ。
「予想がよく当たるようでは、本局は終局が近い」と仰る解説者(棋士)が少なくないのは、この為だ。

しかし、よく考えてみると、この定説は不可思議だ。
理由は主に二つある。
一つは、傍観者は概して対局者と同じ棋士で、棋力、並びに、その基盤能力である思考力において対局者と大差が無いに違いないからだ。
もう一つは、傍観者は概して対局者と異なり複数で、思考力の総和において対局者を上回るに違いないからだ。

なぜ、この定説は、不可思議ながら定説足り得るのか。
プロの将棋に限らず当事者は傍観者よりも遥かに真剣で、傍観者とは異次元の緊張と負荷を、ひいては、野性の直感と深遠な思考を強いられるからではないか。
だから、棋士人生において圧倒的な当事者体験を有する、しかも、「大舞台」と呼ぶべきタイトル戦での当事者体験を圧倒的に有する羽生善治さんの着手は、他の数多の棋士よりも遥かに「一手指したほうが良く見える」のではないか。



★2012年1月3日付毎日新聞朝刊将棋欄
http://mainichi.jp/enta/shougi/



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