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2011年11月10日

【読売】「ワーク&ライフ/働く母の姿 覚えていてね」吉岡真由美さん

yoshioka
学習塾で週2回、小学校2、4、6年生に個別指導している。
科目は国語と理科と算数。
塾のご厚意で、小学3年の娘も一緒に連れて行っている。

教室に入ると娘は私の近くにちょこんと座り、ドリルをしたり、本を読んだり。
授業の邪魔はしないし、発言することもないが、先日、ちょっとうれしい出来事があった。

私が小学4年の児童に分数の足し算を教えた後、帰り道に娘が、「私にも(分数を)教えて」と言ってきたのだ。
まだ分数を習っていない娘は、母親が教えている姿を見て興味がわいたらしい。

この仕事を始めたのは今年2月。
初めて娘を教室に連れて行った後、母親を他の子供にとられたような気がしたのか、娘は帰り道にしくしく泣いてしまった。
でも、いまでは一緒に教室に行くのを楽しみに思ってくれているようだ。

教えるのは結構大変。
名答が出たら思いっきり褒め、時には叱ることも。
子供のやる気を引き出すことが私の役割だと思っている。

考えてみると、働く母親の姿を我が子に見せられる職場は少ない。
いつか娘が大きくなったとき、一緒に塾に通った日々を思い出してくれたらいいな。

「教師が生徒を褒めること、叱ることは、大変な難事である」。
大学四年の時、母校の中高で教育実習をして授かった知見の一つだ。
生徒は、各々価値観や生い立ちが異なる上、大人の様に打算的でない。
形式的に褒めたり、叱ったりしても、忽ち見破られ、愛想を尽かされかねない。
大事なのは、各々の生徒の人格を尊びながら、思い切り、即ち、懸命にやることだ。
教師に懸命に褒め、叱られた生徒は、救われる。
そして、気が、人生が楽になる。
教師の務めの最たるは、生徒に懸命に対峙し、楽にすることに違いない。

「子どもは、親の懸命な生き様をまねぶ」。
今日の自分の礎を創ってくれた母の七周忌を迎え、つくづく再認識することの一つだ。
親の懸命な生き様を目に焼き付けた子どもは、自助と最善努力の可能性を思い知る。
そして、気が、人生が楽になる。
親の務めの最たるは、子どもに懸命な生き様を披露し、楽にすることに違いない。

「働くこと」は、よく「はた(傍)を楽にすること」と言われる。
私は、本エッセイを読み、これが偽りや誤りではないことを再認識した。
吉岡真由美さんは、懸命に働き、傍の小学校2、4、6年生の生徒を、そして、傍の令嬢を、楽にしておられるに違いない。



★2011年11月8日読売新聞朝刊33面「ワーク&ライフ」に掲載
http://www.yomiuri.co.jp/
https://plus.google.com/u/0/110855229559442241190/posts/Wbnsp1uqVmf
https://twitter.com/kimiohori/status/134402689646866434



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