2013年08月

2013年08月30日

【経営】「不格好経営」南場智子さん

P202
私が何に苦労したか。まず、物事を提案する立場から決める立場への転換に苦労した。面食らうほどの大きなジャンプだったのだ。

コンサルタントとして、A案にするべきです、と言うのは慣れているのに、Aにします、となると突然とんでもない勇気が必要になる。コンサルタントの「するべき」も判断だ。しかし、プレッシャーのなかでの経営者の意思決定は別次元だった。「するべきです」と「します」がこんなに違うとは。

実際に事業をやる立場と同じ気持ちで提案しています、と言うコンサルタントがいたら、それは無知であり、おごりだ。優秀なコンサルタントは、間違った提案をしても死なない立場にいるからこそ価値のあるアドバイスができることを認識している。

南場智子さんのお考えは、詰まる所、「最善解とその実行は、他人事でしかあり得ない」ということだろう。
たしかに、日産自動車のリバイバルプランが、ルノーのカルロス・ゴーンさんが起案と実行の責任者を務めたからこそ成功したように、南場さんのこのお考えは一理ある。

ただ、南場さんがこのお考えを持つに至ったのは、DeNAを起業するまでコンサルティング会社でしか勤務した経験が無く(→一般事業会社で勤務した経験が無く)、本来価値(商品)としてしか「コンサルティング」、「アドバイス」、「提案」を、ひいては、「最善解」を顧客に販売したことがないことが大きい様に思えてならない。
もし、南場さんが、自動車の販売や住宅の建築といった人生の一大事事で、それらを付加価値(商品)として顧客に販売したことがあれば、かくも断言できなかったのではないか。

「もし、自分があなたさま(=顧客)なら、これを最善解として選択、実行(フル活用)します」。
私は、いかに無知でおごりと言われようと、こうした顧客同一化目線での「コンサルティング」、「アドバイス」、「提案」の存在とビジネス価値を信じたい。



不格好経営―チームDeNAの挑戦
南場 智子
日本経済新聞出版社
2013-06-11


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kimio_memo at 07:12|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 書籍 

2013年08月26日

【邦画】「大人の見る繪本 生れてはみたけれど」(1932)

〔ひと言感想〕
「偉い」とは、自分が大切にしている人から「偉い」と思われることかもしれません。
子どもは、本当に打算も容赦もありません。
子どもから「偉い」と言われる以上の褒め言葉は、この世に存在しないかもしれません。


あの頃映画 松竹DVDコレクション 「大人の見る繪本 生れてはみたけれど」
出演:斎藤達雄
監督:小津安二郎 
松竹
2013-07-06


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kimio_memo at 07:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 映画 

2013年08月25日

【観戦記】「第72期名人戦A級順位戦〔第9局の4▲谷川浩司九段△三浦弘行八段〕谷川が香得」加藤昌彦さん

三浦(弘行八段)が用心深いのは有名で、この日の大阪は35度を越える猛暑だったが、セーターを持参していたという。
たぶん、対局室のエアコンが効き過ぎと感じた時に着るつもりだったのだろう。
ここまで考えるのはA級棋士の中で三浦くらいしかいない。
この用心深さが三浦将棋を形成する一端ではないか。

私は、三浦弘之八段(※8月16日付で九段昇段)がセーターを着て対局している光景は過去何度か見たことがあり、三浦八段がセーターを嫌いでないことや、比較的寒がりであることは想像できるが、これらはあくまで上着の着用が欠かせない冬場での話だ。
本件は、ただひと言、驚いたし、また、感心した。

私は、本局が行われた関西(大阪)の将棋連盟を訪れたことがなく、空調の効きについて全く知識を持たない。
ただ、いかに空調の効きが良いとしても、最高気温オーバー30度が確実視される折、夜間になったとしても、セーターが必要になるほど空調が効くとは考え難いし、そもそも考えない。
だから、もし三浦八段の立場であっても、セーターを持参することはあり得ない。
しかし、勝負は基本的に確率論であるからして、結局は三浦八段の様な「ここまで考える人」、即ち、「想定外を徹底的に想定し、かつ、可能な事前対処をつゆも怠らない人」が、勝利の女神に多々微笑まれる。
勝負の必要条件は決断だが、不断の悲観と事前対処がその必要条件に違いない。



★2013年8月25日付毎日新聞朝刊将棋欄
http://mainichi.jp/feature/shougi/

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kimio_memo at 11:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 新聞将棋欄 

2013年08月21日

【洋画】「リリィ、はちみつ色の秘密/The Secret Life of Bees」(2008)

〔ひと言感想〕
主演のダコタ・ファニングさんが安達祐実さんに見えて仕方なかったのはさておき(笑)、愛情の需給は凡そ同期せず、憎悪は愛情の裏返しです。
「この世に完全な愛は無い」。
このオーガストの言を、私たちはもっと思い知る必要があります。


リリィ、はちみつ色の秘密 (特別編) [DVD]
出演:ダコタ・ファニング
監督:ジーナ・プリンス=バイスウッド 
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
2012-03-16


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kimio_memo at 08:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 映画 

2013年08月19日

【ドラマ】「今朝の秋」(1987)

〔ひと言感想〕
体が離れるから心が離れるのか、或いは、心が離れるから体が離れるのか、真実は分かりませんが、いかに離れようと、一度愛した家族は、死ぬまで忘れられない。
「恋の季節」は、家族の中でこそエンドレスであって然るべきです。




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kimio_memo at 06:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0) DVD