【BSTBS】「SONG TO SOUL 永遠の一曲」Billy Joel”Just the Way You Are”【自伝】「菊池武夫の本」菊池武夫さん

2012年07月01日

【BSTBS)「みんな子どもだった/6月ゲスト秋元康さん第4話」秋元康さん

【長峰由紀アナ】
そういうのって、「基礎」みたいなものじゃないですか。
お父さんは「基礎は大事なんだぞ」って、子どもの頃ずっと(秋元さんに)言ってた(って仰ってましたよね)。
それは、今でも「ああ、そうだな」って思います?

【秋元康さん】
すごい思います。

【長峰アナ】
今だからこそ思います?

【秋元さん】
もう、みんな凄いですよ。
あの、つまり僕らの上の世代、(インタビュアーの)倉本(聰)さんとか(を代表とする)上の世代と僕らでは、多分、学力が10分の1違いますね。
それは、例えば、本を読むとか全ての。
で、また、僕らからまた下(の世代は)、また10分の1下がるんですよ。
これ、どうなっていくのかな。

【長峰アナ】
どうなっていくんですかね・・・

【秋元さん】
いや、これは、逆に先ず、本を読まないとか(がその原因として)大きいですよね。
自分が10年後、20年後になった時に、経験の分、語れることは多くなっているかもしれないけども、それが「教養」になっているかっていうと「教養」じゃなくて「雑学」だと思うんですよね。
だから、やっぱり、それは今、日本がね、今この時期にもう一度教養を身に付けるための教育しないと、多分スカスカだと思いますよ。

「企業経営者が書いたビジネス本は、基本『社長の与太話』で、読むだけ時間と金が無駄だ」。
かつて勝間和代さんが何かのメディアでこの旨仰っていたが、私は言い得て妙に感じた。

なぜ、企業経営者のビジネス本は、基本「社長の与太話」なのか。
そして、なぜ、「社長の与太話」は、読むだけ時間と金が無駄なのか。
主因は、少なくとも二つある。

一つは、「経営者のビジネス本は、基本、趣旨が『企業の売り込み』(笑)、もとい、『ブランディング』だから」、だ。
今、顧客が求めているのが「モノ」ではなく「物語」であることも手伝って、本の内容は、所謂感動を狙った「プロジェクトX」調のそれに終始し易い。
当然、そんな話は、読み物としては面白いが、表層的で再現性に乏しい。
時間と金が無駄にしかならない「与太話」と言われれば、それまでだ。

もう一つは、番組の中で秋元康さんが仰った、「年齢や立場上、話のネタは事欠かないが、多くは『教養』ではなく『雑学』だから」、だ。
経営者も所詮人間であり、自分で修練、意識、努力しなければ、経験のてん末を論理的に咀嚼すること、即ち、抽象化することはできない。
抽象化されていない他者の経験を自分の人生に有効に活かすには、自分で抽象化し、普遍かつ汎用可能な「知見」や「知恵」に昇華する必要がある。
しかし、自分の経験のてん末と同様、他者のそれを抽象化することは、自分で修練、意識、努力しなければできないのは勿論、主体が自分ではなく他者であるだけに、誤る怖れが少なくない。
よって、年齢や立場にまかせて自分の経験談をいかに沢山、また、いかに熱く話そうと、自ら抽象化しない限り、他者からすると「教養」に成り辛く、基本、面白可笑しいだけの「与太話」、「雑学」を超えない。

こうして考えると、同様に番組の中で秋元さんが仰った、「世代が下がる毎、学力は10分の1に下がる」論」が頷ける。
そう。
先人は後進を絶えず「バカ化」しているのだ。
本や各種マスコンテンツを作る人は、凡そ社会のリーダーであり、世代的には先人だ。
リーダーや先人がコンテンツを通じて振る舞うのが「教養」ではなく「与太話」、「雑学」に終始すれば、フォロワーや後進は自然バカになる。

たしかに、先述したように、フォロワーや後進自身、「与太話」を求めている。
また、リーダーや先人自身、彼らのそうした欲求を叶えれば、凡そ経済的にも、社会的にも得をする。
正に両者、「願ったり、叶ったり」だ。
しかし、人は、ただでさえ「易きに流れる」生き物だ。
リーダーや先人が、本人が欲求していることを建前に、彼らに「教養」ではなく「与太話」や「雑学」ばかり与えるのは、余りに大人気無いのではないか。
今でもしばしば「女子供を相手に・・・」という表現が用いられるが、そのココロは「弱い者いじめは大人気無い」ということだ。
大の大人、先人たるもの、凡そ体力と知力で劣る彼らには、かくなる阿漕(あこぎ)は慎むべきではないか。

このように考えていくと、私が秋元さんのことを「デキる人」と心底思うし、敬服もするが、羽生善治さんのように、人として敬愛できないのも頷ける。
そう。
秋元さんは、阿漕を確信犯的に実行なさっているからだ。
恐縮だが、平生AKB48ビジネスで阿漕の限りを尽くすも、番組の中で日本国民の再教育の必要性を説かれた所など、その証左と言えるのではないか。
秋元さんが世紀末のトリックスターに窺える時が少なくないのは私の嫉妬や年不相応の青さだけが理由ではない。



★2012年6月24日放送分
http://w3.bs-tbs.co.jp/minnakodomo/archive/201206.html



kimio_memo at 07:34│Comments(0)TrackBack(0)テレビ 

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