2011年09月16日

【朝日be】〔「羽生を震わせた男」の勝負勘〕渡辺明さん

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ーーこれまでスランプになったことはありますか?

ないですね。
勝てなかったら実力ですから。
やり方を変えるしかない。
それでだめだったらやめるしかないでしょう。

正に「渡辺節」の炸裂だ。(笑)
「この世に、スランプという非科学的かつ不明なモノは、存在しない。
勝敗の分岐は、実力の高低しかあり得ない。
ゆえに、勝利を希求する棋士は、実力を高める術の開発と実行にのみ専心すべきである」。
渡辺明さん(現:竜王)のお考えは、至極簡潔で、合理的かつ説得的だ。

渡辺さんが私を含め(笑)多くのファンから愛され、かつ、若手棋士の壁の羽生世代、及び、羽生善治さん本人と互角ないし互角以上に渡り合っているのは、自他双方に対し、絶えずこのように情け容赦無く意見する所が大きいのではないか。
たしかに、絶えず情け容赦無く意見する所は羽生さんも同じだが、非科学的かつ不明(理解不能)なモノ及び因果を完全否定する(=思考から除外する)所と、「自他」の「他」に対しても積極的に絶えず情け容赦無く意見する所は羽生さんと違うのではないか。

とはいえ、渡辺さんが「他」に対して積極的に絶えず情け容赦無く意見するのは、実は、「自」に対するそれを担保するためなのではないか。
現在、渡辺さんと羽生さんが戦っている第59期王座戦は、実は、「似た者棋士」(笑)の人生観の現在決着の場なのではないか。



★2011年9月10日朝日新聞朝刊be掲載分
http://www.asahi.com/
http://blog.goo.ne.jp/nanapon_001/e/95ef6d07efefbca5049cd385aa343fa4
https://twitter.com/kimiohori/status/114486109244899328
https://plus.google.com/104086542955423361492/posts/G37pxEEBJHs?hl=ja



永世竜王への軌跡
渡辺 明
毎日コミュニケーションズ
2009-07-25






kimio_memo at 07:51│Comments(0)TrackBack(1)新聞 

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1. 朝日新聞be「フロントランナー」に渡辺竜王が  [ 即席の足跡《CURIO DAYS》 ]   2011年09月17日 17:05
昨日の朝日新聞のbeのフロントランナー。 村上記者の記事、《「羽生を震わせた男」の勝負勘》がよかったです。 すごーくいい記事ですね。 渡辺明というトップ棋士の魅力をいろいろな角度からしっかりと伝えています。 序盤に時間をかけないなどの合理性、をはじめと...

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