2019年05月15日

【邦画】「カメラを止めるな!」(2017)

[ひと言感想]
「止めない」から「ソコソコ」でない、良質の成果物を生むのか、良質に執着するから「止めない」、「止められない」のか、は不明だが、何事も止めたらジ・エンドである。
環境であれ哲学であれ、「止めない」、「止められない」理由に不自由しないクリエーター、イノベーターは幸運である。


カメラを止めるな! [DVD]
出演:濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、大沢真一郎、どんぐり
監督:上田慎一郎
バップ
2018-12-05




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2019年04月03日

【医療/哲学】「〈死〉の臨床学」村上陽一郎さん

P138
第四章 死の援助
ナチズムにおける安楽死

確かにナチズムのなかで展開される人間抹殺の様態は、通常の神経が耐えられないような場面を生み出している。ユダヤ民族の抹殺計画はもとより、精神障碍者が子孫を残せないようにする強制断種法、あるいは重度の身体・精神障碍者の安楽死政策などなど、どれ一つをとっても、国家を代表する政策実行者が政策として立案し、実行したという一事は、人類史上の汚点とも見なさるべきものであろう。

しかし、ヒトラーと安楽死政策の結びつきは、少なくともその初めにおいて、決してモンスター性(常軌を逸した非人間性)を持っていたわけではない。むしろ、その出発点では、重度の障碍に苦しむ愛児を安楽死させたいと願う両親の、必死の嘆願の書簡を受け取ったヒトラーが、その両親の苦哀を慮って、言わば「慈悲」あるいは「愛」の動機から、安楽死の合法化に舵を切ったと言われている。

そうであるがゆえに、私たちの判断は揺れ動くのでもある。出発点はむしろ慈悲であり、愛であり、良き人間性の動機付けの下で行われることも、法的な整備が行われ、合法化の名の下で、社会のなかで、事が日常化したときに、時にそれは筆舌に尽くし難いほどの「非人間性」を導くことがある、という見事な先例を、ナチズムが作ったからである。その意味でも、ナチズムは、人類史上犯すべからざる罪を残したといえるだろう。

「法律に代表される社会的な規則、仕組みは、起案者個人の『愛』という『人間性』、そして、それを肯定、希求する『想念』によって創発されるものの、合理的に具現化、日常利用されるにつれ、真逆の『非人間性』を間々創造する」。
村上陽一郎さんの洞察は尤もだが、個人の肯定的な人間性や想いは、なぜシステム化され得ないのか。
近因は、プログラマーが凡そ起案者本人でなく、「伝言ゲーム」を免れないからだろう。
根因は、システムが「抽象化」ゆえ、こぼれ落ちてしまうからだろう。

近年、「丁寧な説明」との文言をよく見聞きする。
無論、それに越したことはないが、「丁寧」の要件は「抽象化」である。
複雑極まる現代社会を生き抜くには、システムを読み解く力、癖が必要である。








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2019年03月20日

【邦画】「翔んで埼玉」(2019)

[ひと言感想]
なぜ、差別は無くならないのか。
高コスパの、自己肯定手段だからである。
無根拠の優越感は、賞味期限が短いからである。
差別は怠惰の八つ当たりである。




http://www.tondesaitama.com/



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2019年03月06日

【邦画】「東京暮色」(1959)

[ひと言感想]
自由は両刃の剣である。
本質が「持てるリソースをいかに振り分けるか」であり、また、判断の拠り所の「欲」が「我儘かつ際限ない」からである。
人間は皆、無い物ねだりの「責任転嫁『名人』」であり、また、「自称『悲劇のヒロイン』」である。
人間の不機嫌は性であり、また、定めである。


東京暮色 デジタル修復版 [DVD]
出演:原節子、有馬稲子、山田五十鈴、笠智衆
監督:小津安二郎
松竹
2018-07-04




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2019年03月05日

【邦画】「早春」(1956)

[ひと言感想]
夫婦が「折れべき時に折れない」のは、凡そ「見ている所」が双方違うからである。
オットが兎に角「間違い」を正し、問題を解決したい一方、ツマは先ず「気持ち」を分かち合いたいからである。
しかして、夫婦が「見ている所」を相互理解するには、身内でない、共通の偉人の仲介、指摘が有効な訳である。
「夫婦水入らず」は平時の幻想である。(苦笑)


早春 デジタル修復版 [DVD]
出演:淡島千景、池部良、岸恵子、浦辺粂子、笠智衆
監督:小津安二郎
松竹
2018-07-04


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2019年03月01日

【邦画】「お茶漬の味」(1952)

[ひと言感想]
夫婦は、伴侶の悪口が酒の肴の内は大丈夫である。
存在を認め、期待しているからである。
「鈍感」はその表れで、結局ノロケである。
大丈夫でなくなるのは、存在を見失い、期待しなくなった時である。
夫婦は、伴侶の好物が目障りな内は大丈夫である。


お茶漬の味 デジタル修復版 [DVD]
出演:佐分利信、木暮實千代
監督:小津安二郎
松竹
2018-07-04




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2019年02月28日

【洋画】「ギルバート・グレイプ/What's Eating Gilbert Grape」(1993)

[ひと言感想]
人は誰も、言い訳の達人である。
不幸の責任転嫁は、皆天下一品である。
家族は格好の言い訳である。
たしかに、システムの歯車の最善努力は限定的である。
不幸の脱出は、言い訳の自縄自縛の脱出である。


ギルバート・グレイプ [DVD]
出演:ジョニー・デップ、ジュリエット・ルイス、レオナルド・ディカプリオ、ダーレン・ケイツ
監督:ラッセ・ハルストレム
キングレコード
2018-06-20




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2019年02月27日

【洋画】「トゥモローランド/Tomorrowland」(2015)

[ひと言感想]
古川享教授がよく引用する名言に、アラン・ケイの「未来は予測するものではなく、自らの手で創るもの」がある。
全くもって御意だが、正に「言うは易し行うは難し」である。
今日の無事を明日の無事と盲信するからである。
信じるべきは、明日の無事ではなく今日のあり難さ、最善活用を切望する自我である。


トゥモローランド [DVD]
出演:ブリット・ロバートソン、ジョージ・クルーニー、ラフィー・キャシディ、ヒュー・ローリー
監督:ブラッド・バード
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
2018-08-03




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2019年02月26日

【邦画】「天国と地獄」(1963)

[ひと言感想]
権藤と竹内は「現実に盲従しない」点で「青く」、同類である。
そんな同類の運命を違えたのは、「青さ」の遣り場、出口だろう。
権藤が腕一本で重役に上り詰め、経営の現実に難儀するも「青く」あり続けたのは、「良い靴を作る」との出口があったからだろう。
他方、竹内が大学病院に入局するも「青く」あり続けたのは、権藤のような具体的、かつ、社会的な出口があったからというより、苦学の果ての現実に失意し、自慰的に社会を逆恨みしたのが実際だろう。
折角の「青さ」も、遣り場、出口が無ければ、自身を地獄に落とし、社会を無駄に動揺させるだけである。


天国と地獄[東宝DVD名作セレクション]
出演:三船敏郎、仲代達矢、山崎努
監督:黒澤明
東宝
2015-02-18




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2019年02月18日

【洋画】「フォーエバー・フレンズ/Beaches」(1988)

[ひと言感想]
クリスウェブ佳子がレギュラー番組で言っていたが、「女は一日二万語喋る、喋りたい生き物である」。
しかして、CCとヒラリーが互いに生涯最高の友であり続けたのは、何より「話せる」からだろう。
とりわけ女は会話にオチや答えを求めていないようで(笑)、心の叫びを心ゆくまで喋れる、正に「話せる」彼女が互いにあり難かったのだろう。
現実、最高の友とは、理解者でも支援者でもなく清聴者、全肯定者である。


フォーエバーフレンズ [DVD]
出演:ベット・ミドラー、バーバラ・ハーシー
監督:ゲーリー・マーシャル
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
2006-04-19




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